韓国社会の矛盾と2013年体制

2012年 夏号(通卷156号)
論壇と現場

사용자 삽입 이미지金基元(キム・キウォン)放送通信大学教授。著書としては『経済学ポータルサイト』、『財閥改革は終わったのか』、『アメリカ軍政の経済構造』などがある。kwkim@knou.ac.kr

 

 

1. 韓国は先進国か

一人当たりの所得や産業構造の面で見れば、韓国はすでに先進国の隊列に加わった。何をデタラメ言ってるのか、という人も多いだろう。保守派はもっと国民にハッパをかけようとして、先進国論を否定する。先進国と言われたければ、一人当たりのGDPが少なくとも3~4万ドルにならなければならないと主張する。その反面、進歩派は進歩派なりに、韓国のような問題だらけの国に対して、どうして先進国という耳ざわりのいい言葉を適用できるのかと思うだろう。しかし、自虐的すぎるのはよそう。
(もっと見る…)

FacebookTwitterGoogle+Share

啓蒙の限界と大衆知性の展開―3・11以後の日本における知識社会の地形変化

2012年 夏号(通卷156号)
論壇と現場

사용자 삽입 이미지金杭(キム・ハン)延世大学国学研究院HK教授。著書に『語る口と食べる口』、訳書に『三島由紀夫対東大全共闘1969~2000』『近代の超克論』『例外状態』『政治神学』などがある。ssanai73@gmail.com


 

1.

「虚をつかれた」。日本を代表する批判的知識人の高橋哲哉は近著で福島原発事故を耳にした時の心情をこのように表現した 。 高橋哲哉『犠牲のシステム――福島・沖縄』集英社、2012年、18頁。これは何を意味するのだろうか? 彼は次のように語る。「研究者として私は…中略…日本の戦前・戦中の『靖国』のシステムを典型とする国家と犠牲の問題を考察してきた。しかしながら原発についてはそれが巨大なリスクを伴ったシステムであることを知ってはいたが、また特に広島・長崎の惨禍を知っている日本国民の一人として疑問を感じて批判してはきたが、原発そのものをテーマにして追求することはなかった。虚をつかれた感じだった。あぁ、放心していたという感覚、何よりもまずこの感覚があったことは否定できない」 。 同上、17-18頁。
(もっと見る…)

東アジア文学のトポスとアトポス―上海の討論会に参加して―

2012年 夏号(通卷156号)
文學評論

사용자 삽입 이미지陳恩英(ジン・ウンヨン)詩人。2000年『文学と社会』で登壇、詩集『七つの単語でつくられた辞典』、『我々は、毎日毎日』などがある。dicht1@hanmail.net

 

 

唯一、具体的で実際的な人間、すなわち隣人だけが実際的である。神は、隣人を通して我々を妨げるし、我々はこうした神の活動に直接露出されている。
―カフカ―

 

東アジアにおける地域文学が可能なのか。

今年の2月25日、中国の上海大学において、文学理論家である陳思和、王曉明の両氏と本誌の編集委員らが会った。二人の中国学者の発表を聞き、互いの意見を交換するために設けられた場であった。
(もっと見る…)

[対話] 4・11総選挙以降の韓国政治

사용자 삽입 이미지

 

白楽晴・尹汝雋・李海瓚

 

白楽晴(ペク・ナクチョン)ソウル大名誉教授、『創作と批評』編集人。著書に『2013年体制作り』『どこが中道か、どうして変革か』『白楽晴会話録』など。

尹汝雋(ユン・ヨジュン)韓国地方発展研究院理事長、平和財団平和研究院長。第16代国会議員、環境部長官歴任。著書に『大統領の資格』など。

李海瓚
(イ・ヘチャン)民主統合党常任顧問、第19代国会議員当選者。第13~17代国会議員、教育部長官、国務総理歴任。著書に『広場で道をきく』(共著)など。


白楽晴
(司会) お忙しいところお集まり下さりありがとうございます。今回の「対話」では4月の総選挙後の韓国政治と社会の進路について点検してみようと思います。尹汝雋理事長は政官界の経験が豊富なうえ、現在は現役政治家ではないので、より一層自由にご発言できるだろうと思います。最近ではステートクラフト(statecraft、治国経綸)や大統領の資格についてのご著書も出されました。李海瓚民主党常任顧問は、選手と評論家を兼ねた政治家でいらっしゃいます。『創作と批評』誌がお二人を迎えることにした時、李先生は、国会議員の当選は確定した後でしたが、党代表出馬説が出てくるよりも前の話でした。とにかく民主党を代表する立場ではなく、あくまでも個人的な意見をお聞きしたいと思います。まず、4・11総選挙が終わり、第19代国会の輪郭ができあがりましたが、今回の選挙結果で最も注目すべき部分は何か、お伺いしたいと思います。
(もっと見る…)

[目次] 2012年 春号 (通卷 155号)

사용자 삽입 이미지卷頭言 韓基煜 / 逆走する原発政策

特輯_2013年體制議論の進展をために
李日榮 / 2013年以後の「韓半島(朝鮮半島)経済」:ネットワークモデルの提案鄭鉉坤 / 2013年体制の建設における北朝鮮という変数李基政 / 教育の2013年体制を作ろう卞彰欽 / 新しい社会モデルと都市ビジョン: 住宅政策と再整備事業を中心に

対話
ポスト2013年、暮らしをどうするか金秉準・鄭大永・洪鍾学・李日栄


高銀 / 訴願 ほか
キム・キョンイン / 白い晩の雲 ほか
金聖珪 / アオダイショウに乗って飛んでいく子ら ほか
金榮承 / フュージョンのお正月 ほか
朴炯權 / 自転車に乗って部屋探しにいく ほか
宋昇彦 /  變瞼術師  ほか
安度眩 / その庭のリンゴの木 ほか
庾炳鹿 / 黒い花 ほか
咸敏復 / 鈴 ほか
黃聖喜 / リンゴの推理 ほか

小說
裵志瑛 / 彼らと共に行く
鄭美景 / 甘ったるいのが好き
韓昌勳 / その樂士の恋愛史
殷熙耕 / 泰然たる人生 (長篇連載 4)
(もっと見る…)

[巻頭言] 逆走する原発政策

2012年 春号(通卷155号)

韓基煜

李明博政府が犯した過誤と悪行は一々列挙しがたいほどであるが、その中でも4大江事業とともに原子力発電拡大政策の重罪は欠かすことができない。この間、世界諸国は福島原発事故を契機に原発政策を修正した。ドイツは既存の原発延長運行までを許可しないことによって、2022年までにすべての原発を廃棄することにしており、一時原発政策の維持を闡明した日本政府も反対世論に押されて2050年までに原発を処理する方向へ進んでおり、スイスをはじめとする多くの国々も原発政策を段階的に減らす考えを明らかにした。福島原発事故以後のこのような国際的な脱原発の雰囲気の中で、唯一李明博政府は原発拡大政策を揺れることなく推し進めながら、無反省の逆走をし続けてきたのである。
(もっと見る…)

2013年以後の「韓半島(朝鮮半島)経済」: ネットワークモデルの提案

2012年 春号(通卷155号)

特輯_2013年體制議論の進展をために

사용자 삽입 이미지李日榮(イ・イルヨン)  韓神大教授、経済学。著書に『新しい進歩の代案、韓半島経済』、『中国農業、東アジアへの圧縮』、『韓半島経済論』(共著)などがある。ilee@hs.ac.kr

* 本稿の初稿は韓半島平和フォーラム・セギョ(Segyo)研究所が開催したシンポジウム「「2013体制」に向かって」(2011.11.25)で発表したところである。


1. はじめに

2012年は重要な年である。アメリカと中国でも新しい指導部を構成しなければならない。「金正日(キ厶・ジョンイル)以後」の北朝鮮は政権樹立以来の最大の歴史的転換点を迎えている。韓国では総選挙と大統領選挙を控えて民心の波が政治圏をさらっている。新しい政治地形を作っていく国民大衆の知恵は素晴らしいが、熱望と失望のサイクルが繰り返されることもあり得る。今は新たなシステムと経済政策を準備する作業が真に差し迫ってきた。
(もっと見る…)